ブトリントは

ブトリントは、アルバニア南部のサランダ県にある都市遺跡。

かつてはギリシャ語でブトロトン、ラテン語でブトロトゥムと呼ばれた。

ブトリントは古代ローマの詩人、ヴェルギリウス作の叙事詩『アエネイス』に登場する。

それによれば建設者はトロイアの王プリアモスの息子、ヘレノスであり、彼はトロイアの陥落後この地へ逃れてきたという。

この物語がどこまで事実に基づくものかは定かではないが、学術的な調査によってこの地には少なくとも紀元前8世紀には人の定住があったことがわかっている。

海峡に接する要地であったこともあり、対岸のケルキラとともに海上交易によって発展、紀元前4世紀までには防壁を持った都市としての形を成すまでになり、劇場やアゴラ、アスクレピオスの神殿なども造られた。

ギリシャ方面に領域を拡大しつつあったローマは、紀元前167年にこの地を支配下に置き、ギリシャ侵攻の基地とした。
update:2010年07月22日